前略、豪州より

お待ちいたしておりました。 ゆっくりしてってね。

2013/07


アリススプリングスの街も、歩いてみるとなかなか楽しいです。

ロイヤルフライングドクターサービス基地の中を見学したり、

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トッドモールでお買いものしたり。




そういえばブリスベンに来て思ったのだけど、

ノーザンテリトリー州はバラマンディ料理がおいしい。

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食べといてよかった。





カンガルーも美味しかったな。

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街の外れにある、アリススプリングス カルチュラル プリシンクト

全部で8つの建物があって、

Kookaburra memorial aviationには

知っている人は知っている、ディック、スミスさんが1978年に発見した、
1929年に不時着したクッカバラ号も展示されています。


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航空博物館ありの、アートセンターありの、充実した展示施設ですが、
特に中央オーストラリア博物館は、
化石や鉱物、標本がぎゅっと詰まって、完全にようこのツボな博物館です。

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そして遂にアリススプリングスを離れるよ。


北に戻ってテナントクリークへ向かうよ。

オーストラリア縦断鉄道、「Ghan」を舞台にしたミステリー小説です。

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著者のエマ・ダーシーは、
ハーレクイーンでお馴染みのロマンス作家ですが、実はミステリーモノもあります。

この本のあらすじは、作家のKCは次回作取材の為に
オーストラリア縦断鉄道、ガンで旅に出ます。

列車にはシドニーのセレブグループと、
有名人のスキャンダルを追うルポライターのビアンカも乗り込みます。

それぞれに問題を抱えるセレブグループ全員がビアンカの登場に青くなりますが、
そのビアンカが殺されて、セレブグループ全員が容疑者になってしまうっていうお話です。

読み始めた時は、登場人物が多すぎる感がありましたが、
途中、完全に没頭してしまいました。

ロマンス作家だけあって、明らかにミステリー作家とは違う、
どろどろしている部分もさらっとした書き方です。


この本が書かれた2002年の時点でのオーストラリア縦断鉄道は、
アリススプリングスまでしか開通していませんでしたが、
2004年、ダーウィンまで開通して、計画から130年、
遂にザ、ガンはオーストラリア縦断鉄道になりました。

アデレード発ダーウィン着の3000km、2泊3日の旅はやっぱり憧れるな。


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世界唯一の大陸縦断鉄道、「ガン」については、
たしか以前に書いたような気がしますが、
アリススプリングスには小規模ながらも、ガン鉄道博物館があります。

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1878年に建設が始まった縦断鉄道ですが、なかなかの困難をきわめ、

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大人の事情もあったりで、
アデレードとアリススプリングス間の運行が始まったのは、1928年の事。

それから更に北の終着駅、
ダーウィンまでの鉄道が完成したのは実に2003年の事でした。


現在はアデレード~ダーウィンの約3000kmを2泊三日、週二本の運行です。



そのガン鉄道博物館の隣にあるトラック博物館。

古いトラックから

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今、一押しの新車まで、

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気が済むまでトラックを見学できる博物館で、
まぁ、正直なところ、興味がない人は時間の使い方が分からない施設(笑)






スチームパンクなエミュー。欲しー。
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スーパーのスパイスコーナーで、
ずっと以前からいつも気になりながらも軽くスルーし続けてきましたが、
先日、遂に買い物かごに投入しました。

バーコードNoが93なので、オーストラリア製ですが、
プロダクトはクロアチアのようなので、
「ベジータ」じゃなくて、クロアチア語で「ベゲタ」と読むのが正しいようです。

さっそくスープを作ってみましたが、これがまぁ、なかなかイケる。
それで、つい最近、お持ち帰りしてきた
フライドポテトに少しまぶしてみたわけ。

おいしい。


だけど、

フライドポテトにまぶすと言えばこれ。

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Mitaniのチキンソルト。

これこそ王道。

いやもうこれは何にかけてもおいしい、

軽くて安い、お土産にもピッタリの。

魔法のスパイス。






Elley creek

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泳げるらしいです。
いやいや、この色の水に入れますか。


アリススプリングスから西に110km、

Ochre pites

ここは凄いよ。
いいモノ見せてもらった感があるよ。

オークルピットは、地層が白、黄色、黄土色、
オレンジ、赤、茶色のグラデーションになっていて、
このマルチカラーな土は、アボリジニの日常生活で大活躍。

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例えば黄土色の土は、狩猟用の木製の武器をシロアリから守るために使われたり、
赤色はお守りとして、白色は軟膏にとか、
絵や儀式にも使われる土は、アボリジニ文化にとって重要な物のようです。


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そういう事なので、
間違ってもこの土に触ってはいけません。


アリススプリングスから135km西、

Ormiston gorge and pond

水の力でスベスベになった岩はホンと気持ちいいから、
ずっと座っていたくなりますが、
この崖の上の展望台までがんばって歩くのも悪くないです。

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こんなとこまで来ちゃってるわけだから、むしろ行くべきかも。

実はこのWest MacDonnell 国立公園には、
ブッシュウォーキングやトレッキングが大好きな方にぴったりの、
総距離223kmが12セクションに分かれた、

「Lalapinta トレイル」というトレッキングコースがあります。

こんなかんじで。

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キャンプ場も各場所にあるみたいですが、
アリススプリングスのホテルに滞在しながら車で移動して、
毎日1~2コースを歩くスタイルが人気のようです。
私もいつか挑戦するつもりです。

おススメの季節は6月~8月で、最悪なのは10月~2月です。
何があっても水だけは忘れるなよ。



西に向かうLarapinta Driveから、Namat Jira Driveに沿って

West MacDonnell 国立公園があります。


その公園の入り口にあるSimpson gap。

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約6000万年かけてRoe川の流れによってできた渓谷で、
岩肌にロックワラビーを見かけました。
そして
アリススプリングスで、最も私の心に残っている場所がここ、
アリススプリングスから約50km、

Standley chasm

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西マクドネル国立公園に隣接していますが、
アボリジニの土地なので、キオスクで入場料を払う必要があります。

ここは水の流れでできた渓谷ではなくて、
地殻変動によって裂けたって言うのが、想像しやすいのじゃないかと思います。

こういう場所って日本だと、間違いなく「パワースポット」なる場所になって、
間違いなく人が押し寄せる筈なんだけど、
ここはこんなにも凄い場所なのに、滅多に人に会わない(笑)



ところでこの「スタンドレー」は、アリススプリングス初の女性教師、
アイダ、スタンドレーさんに因んで付けられました。

という情報を読んだ時に、
バックトゥザフューチャーにでてくる、女性教師を思い出しましたよ。


アリススプリングスから南西に131km、

Hermannsburg

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ここは、人口600人ちょっとのアボリジニのコミュニティですが、
1877年、ドイツ、ルター派の宣教師によって開発され、
この辺りのアボリジニの人達は、彼らの影響を強く受ける事になります。

警察との対立や、揉め事の仲介してくれる宣教師によって、
彼らの生活はぐっと円滑になった筈です。

でも

1800年代後半に、中央オーストラリアのアボリジニの子供たちに教育を… 。

なんて言うと聞こえはいいけど、

自分達の思想や価値観、文化を教え込む訳だから、
手放しで喜べる話なのかどうかはちょっと疑問。


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そんなHermannsburg Historical precinctには、
南オーストラリア州のドイツ人牧師の影響を受けた、
ドイツ式石造建築の教会や学校、住宅が残っています。

その敷地の中にあるKata anga tea roomで

よそ者の私には全く興味なさそうだけど

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実は結構気にしてるっぽい猫にも出会える。

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Hermannsburgが生んだ、
オーストラリアを代表するアボリジニアーティスト。

アルバートナマジラさん。

彼は1902年にここヘルマンで産まれ育ちました。

彼の水彩画はダーウィン博物館でも見る事ができるよ。

ダーウィン博物館で彼の絵を見た時に、
どうしてアボリジニのヘルマンさんがあんな水彩画を描く事ができたのか
疑問だったけど、こういう事だったのね。


そしてこのコミュニティは、



驚きのソーラーパワー。

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すげぇ。。


次に行くよ。


Rossハイウェイを約75km、Trephina gorge。

トレフィナ渓谷国立公園です。

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いやぁ、この季節、ドライで最高です。

やっほー。 です。湿度も低くて気持ちいい。


渓谷だけど、今の季節、水は流れていません。
だけど、雨の季節にはきっと川の底だな。

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何かなってる…。

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ここから更に35km。

1898年に始まったこの辺りのかなりローカルな採鉱地も、
1913年にはゴールドラッシュによって、人口も増加。

という事で、かなり森の中に入り込んでいるにも拘らず、
警察署や郵便局などのお役所の跡が残っています。


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次は西へ行くよ。

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