前略、豪州より

お待ちいたしておりました。 ゆっくりしてってね。

2013/08



築10年の家を購入した事は、チラリとお話したと思います。

オープンハウスで初めてこの家に行った時から気になった、
モルモットみたいな臭いは、
きっとベッドルームとゲストルームの古いカーペットが原因に違いない。


引っ越す前に新しいカーペットを入れよう。


新しいカーペットのある生活だったら、
ちょっといいホテルのカーペットみたいに、弾力のあるフワフワに憧れます。



カーペットの下に、
店で1番フワフワのアンダーシートを敷いてもらいました。





結果。






…。






ドアが閉まらない…‼

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部屋のドアも、
クローゼットのドアも、
ゲストルームのドアも、





閉まらない‼





フワフワすぎて、床が高くなり過ぎた。

これはヤバい。



結婚式で耳にする

「人生には3つの坂がある。上り坂、下り坂、そして「まさか」」


今、まさに私の人生に

「まさか」の時がやって来た…。




とりあえずBUNNINGSに行って軽く物色。

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これを使ってドアの下の部分を削るよ。
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予定外の労働にクタクタですよ。

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結果。

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閉まったばーい。


みんなもカーペットを買う時は気を付けてね。



まだロングリーチにいるよ。

カンタス博物館のすぐ近くにある

Australian Stockman's Hall Of Fame

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ロングリーチは、西中央クイーンズランド州のハブと呼ばれています。

そんなロングリーチにあるアウトバックミュージアムは、
オーストラリアの内陸部の開拓史を知る事ができる博物館で、
探検者達のルート、入植の流れや、電信、産業、フライングドクターまで、
アウトバックの歴史がいくつものブースに分かれていておもしろいです。

夜はディナーショーもやってるみたいで、
どんなショーなのか気になりますが、今回はパスです。

そしてここで買ったレモンマートルのクリームとルームスプレー。

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なかなかです。

ロングリーチから27km、人口190人、

Ilfracombe

大変小さな町ですが、1800年代後半までは46万頭の羊を持ち、
世界最大級の羊の駅と呼ばれていました。

この小さな町のメインストリートに沿って、
古い農業機械のコレクションを見る事ができます。

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裏の通りへ行くと、1899年にバーカルディンからここ、
イルフラクームに引っ越してきた、ハリーとメアリーの家があります。

ケンメリみたいな響きのある名前です。

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彼らは家の設備や敷地を改築しながら11人の子供を育て、
彼らの子供が家を引き継ぎ、

1991年に末の子がこの家で亡くなってから、
オーストラリアのアウトバックの、
「いわゆる普通の家の歴史を見る事ができる家」として、
町の評議会が買い取り、保存してあるという、
何とも「…。」な家もあります。


この辺りまできたら羊を見かけるようになりました。

エミューの飛び出しにも注意ね。

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アルパカ

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アルパカ、いるのね。

Wintonから179km、人口4344人、

Longreach

QANTASがスタートしたのは1920年、ウィントンでしたが、
翌年の1921年には、ウィントンから179km離れた隣町、
ロングリーチに移転する事になります。

ここロングリーチには

QANTAS Founders Museumがあって、

QANTASの歴史や、
古いQANTASモノも展示されています。

飛行機だってあるよ。

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今や国際的航空会社のQANTASですが、

1919年、ハドソンさんとポールさんは

「イギリス~オーストラリア間を30日で飛行できた者に賞金2万ドル」
という話を耳にします。

彼らは早速お金持ちのパトロンを見つけて、資金援助に合意してもらえますが、
そのレース用の飛行機を探している間に頼みの綱であるパトロンが亡くなってしまい、
飛行機を購入する事ができなかった為に、レースに参加する事ができませんでした。



その後、彼らはブリスベンの大富豪に
エアタクシーや,遊覧飛行の企業設立の話を持ちかけます。

更に彼らは投資を呼びかけ、1920年、AVROを購入。

ウィントンでQANTASが誕生しました。




翌年の1921年、ロングリーチに移転、その当時の
QANTASのオフィスだった建物は、現在は情報センターとして利用されています。

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1921年、待ちに待ったAVROを手に入れて、

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このオープンな操縦席の後ろに乗客が二人乗れるAVROで,
エアタクシーの運行を開始しました。




最初の乗客は1922年11月2日、

ロングリーチ初~ウィントン~マッキンレー~クロンカリーを飛行した、

当時84歳のアレックスさんでした。






博物館にはカフェも併設されていました。

日曜日限定でサンデーローストもあるようです。
この日は日曜日で、周りの人は皆、ローストビーフでしたが、

私はあえてタイビーフサラダ。

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ライムがきいておいしかったです。




この食器は博物館で見た、
昔のファーストクラスの食器と同じデザインで、ノリタケのものでした。


そもそもタイビーフサラダって何?

どこの店のメニューにも載ってるけど。

流行った?

まだウィントンにいるよ。

Australian Age of Dinosaursへ行きました。

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ここで2009年に発見された恐竜、
「バンジョー」「マチルダ」「クランシー」の骨の複製を見る事ができます。
行く前にツアーの時間を確認した方がいいかも。

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バンジョーのマグカップを買ってみました。

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Dinosaur Stampede at Lark Quarry Conservationへ行けば、
恐竜の足跡を見る事ができますが、、
少し遠すぎて、時間の都合がつかなかったので断念です。





ウィントンにはもう一つ重要な歴史があります。

1920年、ここウィントンで、現在のQANTASが
「Queensland and Northern Territory Aerial Services Ltd」
という名前でスタートしました。


世界に隅っこなんてないですね。
歴史の始まりは場所を選ばない。

で、そのQANTASが使っていた空港跡もちゃんと残っています。



その空港跡の側に

Musical Fenceがあります。

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作曲家であり、パーカッショニストのグレアムリークによって設計された
ミュージカルフェンスは、こんな感じで

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色んな物を楽器として演奏する事ができます。


私が行った時に、
音楽好きそうな老夫婦が無邪気に音を出して楽しんでいらっしゃいました。

広大な敷地だからこそできる、ゼイタクな遊び場なのだと思うけど、

それは分かるんだけど、


うるさ--いっっっ。






ウィントンから179km離れた次の町、ロングリーチへ向かう途中に見つけた、

古いXXXX トラックと月。

この日はスーパームーンだったので、カメラのシャッターをきってみました。

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なんだか強烈な視線を感じてゆっくり横を見たら、
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めっちゃこっち見てる。

グレゴリーホテルの隣にある

Royal Open Air Theatre & Opal Walk

の中に小さなオパール博物館がありますが、
そこを通って外に出るドアを開けると、

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1918年オープンの屋外シアターです。



ちょっと前に、オーストラリア人は大きい何かを作るのが好きなのかも。
みたいな事を書きましたが、

ここにもあった。

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デッキチェア。 Lサイズ。




私の母が好きな「サウンドオブミュージック」のポスター。

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母も少女時代に、こういうポスターを目にしたのかもしれない。




メインストリート沿いにある

Corfield & Fitzmaurice Building

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この建物は、1878年にコーフィールド&フィッツモーリスさんが開いた、
ウィントン初の日用品店でした。



現在は、地元の方たちの手作りの作品や、古道具、鉱石も少し販売されていますが、
建物の残り半分は、
「羊の毛を刈るっていう事についての博物館」
としか説明のしようのない展示コーナーと、この建物最大の目玉。

恐竜の足跡。

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かなりパニくっているみたいですが、



実際、パニくっていたみたいです。


こんな
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あぁ こうなったらもうダメやろ。
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あぁ もうだめだ。
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みたいな、恐竜の足跡を見る事ができます。



そうなんです。

ウィントンは恐竜の骨ざっくざくなんです。

という事で早速、恐竜の骨の複製を見に行こう。

じゃぁまたね。


まだウィントンにいるよ。

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グレゴリーホテルの裏の家です。

Arno's Wall。

1930年生まれのドイツ人のアルノさんは、
若い頃は商船の乗組員として世界を旅しました。
オーストラリアに移住した彼は、ウィントンでオパールの採掘業をしながら、
自分の家に手をかけてこられたようです。

で、そのオパールですが。

町にはいくつかオパール屋さんがあって、

いろんなタイプのオパールが揃っています。

オパールと一口に言っても、青だの白だのいろいろあるわけです。

私は加工済みのアクセサリーではなく、
原石タイプのオパールが入った石と、他にも鉱物を少し手に入れました。

その店のオーナーの妹さんがシドニー在住で、
日本語の通訳っぽい仕事をされているとかで、
「あ、日本人の方ですか。妹がいつもお世話になってます」っぽいノリで
oondoorooという真ん丸の小石を頂きました。

ウンドルーはこの辺りで採れる石で、
小指ほどの大きさの物から、漬物石ほどの物まであるようです。

ウンドルーはこの辺りのアボリジニの言葉で
「転がる石」というロックだぜ感あふれる意味を持ちますが、

このオパール屋さんの横の道が、

もちろん

oondoorooストリート。

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Kynuna から165km、人口954人、

Winton。

ウィントンで私が泊まったホテルは、

North Gregory Hotel

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実はこのホテルは火事で3回消失していますが、
それでもこのホテルが歴史的に有名な理由は、

前回紹介したバンジョーパターソンが書いた「Waltzing Matilda」が、
初めて公の前で披露されたのがここ、グレゴリーホテルなのです。
1895年の事でした。




ホテルの中はこんな感じの1930年代のインテリアで、なかなかかっこいい。

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で、Waltzing Matildaといえば、

Waltzing Matilda Center

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情報センターでもあるし、ここで

「ウィントンアトラクションパス」を買っておくと、
ウィントン観光がスムーズにいくと思うよ。
だからとりあえずまず最初にここへ行った方がいいです。




で、このWaltzing Matilda Center、

Waltzing Matildaシアターや、

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アートギャラリー、古い工具や農機具の展示もあったり、
思っていたよりかなり充実した広い博物館。


アートギャラリーにある絵の中に、
「Min min light」という思わず見入ってしまう、幻想的かつ迫力ある絵がありました。



で、

ミンミンライトって何?

出口にあるお土産屋さんで、
「ミンミンライト」について書かれた本を見つけたので買ってみました。

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森の中などで、地上約2m辺りに浮かんでいる小さな光を「ミンミンライト」と言って、
クイーンズランド州北部で目撃例が多く、
アボリジニ達はご先祖様の魂と思っている部族が多いようですが、
中には光で人を森の中に誘い込む、悪い岩の精霊と考える部族もいるようです。

Waltzing Matilda Centerには、カフェだってあるよ。
どうやらこのカフェが町一番の人気カフェみたいで、
私もここで久しぶりに新鮮な野菜にありつけました。



タイチキンサラダ(スモール)

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スモールってお皿のサイズだったの…。


しかも


タイ行った事ないでしょ、実際。っぽい、

ウィントン発タイチキンサラダ。

長い移動で、新鮮な野菜に飢えていたら、

クーリバーカフェ、おススメです。

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