罪の声/ 塩田武士/ 講談社
グリコ森永事件のフィクション。
キツネ目の男の似顔絵に恐怖を感じながら、包装されたお菓子を食べていた世代なので、
完全に没頭して読んでしまいましたよ。
犯人グループの中で結局このキツネ目の男だけ良く解らないままなのが、
読んだ後にゾッとする余韻を残しましたね。傑作だと思います。
自薦 The どんでん返し/ 綾辻幸人 有栖川有栖 西澤保彦
貫井徳郎 法月綸太郎 東川篤哉/ 双葉文庫
全体的にどんでん返しとはちょっと違うかなという印象。
ミステリーでもないな。ホラーっぽいというか。
読むよりも朗読で聴きたい系かな。
ガール・オン・ザ・トレイン(上)/ ポーラ・ホーキンズ 池田真紀子(訳)/ 講談社文庫
ガール・オン・ザ・トレイン(下)/ ポーラ・ホーキンズ 池田真紀子(訳)/ 講談社文庫
途中で、なんだかとっても切なくなってしまった。
電車の窓から見る家の中もそうだけど、
電車の中の人もさ。
幸せそうに見えても、安定した生活に見えても、
自分を恨めしそうに見る人だって、
実際、その人がどんな生活してるかなんて分からないもの。
家族趣味/ 乃南アサ/ 新潮文庫
5話の短編集。
「家族趣味」のカコみたいな、完全御都合に勘違いして、
心から、「わたし、最高」と思ってる人に、
過去、会った事があるような気がする。たぶん。
夏の沈黙/ ルネ・ナイト 古賀弥生(訳)/ 創元推理文庫
具体的に何が起きたのかが分かり始めるまで、イライラさせられた。
そこからは、鋭く、ドラマティックに盛り上がっておもしろかったけど、
ラストで、息子に写真を見せる心情が全く理解できない。
そんなつもりで書いたシーンじゃないと思うけど、
デリカシーが無いというか。
息子のどんなリアクションを期待しるのだろうと思って、
主人公にじゃなくて、作者に対してゾッとしましたよ。
死んでも治らない~大道寺圭の事件簿~/ 若竹七海/ 光文社文庫
善良な元警察官と思っていたら、なかなかどうしてじゃないの。
なかなか見ないタイプの主人公。