前略、豪州より

お待ちいたしておりました。 ゆっくりしてってね。

カテゴリ: 家具の修復

e-bayでオーストラリアっぽい30年代の戸棚を買いました。

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このテのステンドグラスが使われている戸棚がずっと欲しいと思っていて、
アンティークショップとか、セカンドハンドショップで何気に探していましたが、
状態とプライスに納得できるものを探し当てるのは
至難の業のようだと思っていた時に、e-bayで見つけたこの戸棚。

真ん中に大きいステンドグラスが入っているのに出会ったのは初めてです。
ネットだから全体の状態が良く分からないままの購入で、
怪しいほど安かったので、かなり思い切ってのお買いものでしたが、
予想範囲内の状態でよかった。

で、塗装し直してあったけど、これがまたザツ。
こんな仕事しかできないならやらなきゃいいのに。
取っ手も好きじゃない。

とりあえず新しい家に引っ越してからキレイにしようと思ったけど、
このステンドグラスは古いし繊細なので、前面は取り外して自分の車で運んで、
本体だけを引っ越し業者に引き渡そう。

古すぎてなのか、あえてなのか、

マイナスネジ…。
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とにかく外してしまおう。

だけど

外すのが非常に困難。

あの手この手でなんとか外して、

塗装を落とすよ。

剥離剤はこれを使うよ。
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刷毛で結構多めに塗ってしばらくたつと、

こんな風になるから、

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パテでススッと取り去ってから、

よく拭きあげて乾いたら、サンドペーパーをかけるよ。

どうやらこの時、剥離剤はケチらない方がいいみたいです。

サンドペーパーはこれを選んでみました。

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結果。

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今日はずっとグレイのmissing you を歌いながらの作業だったよ。

白いからね(笑)

明日もこの調子でがんばるよ。



引越しの時から予想だにしない事がありすぎて、
家の中がなかなか片付きません。
臨機応変になりすぎると、結局何一つ物事が片付かない。

あのアンティークキャビネットは、デッキで物置になりつつあります。
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これはいけない。

そもそもこれが出来上がらないから、食器類がイマイチ片付かない。

そういえば、サンドペーパーをかけている途中だった。

中も色を塗る予定だから外側だけじゃなくて、
木目に沿って全体にやすりをかけるよ。

この工程は、腰を据えてじっくりやった方がいいと思うよ。
今後の工程を左右しそうだからね。
為せば成るさ。


サンドペーパーは、番号が小さいほど目が粗く、
番号が大きくなるほど目が細かくなります。


こういう物に巻くと使いやすいよ。

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角もサンドペーパーをかけて、ささくれを失くすよ。
私は木のささくれがホンとにきらいなので、
ここは念入りに時間をかける事にしたよ。


次はこういう隙間を埋めるよ。

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こういう所の隙間が気になる。

厚めの角材をあてて、ハンマーで叩いてから、

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大分マシ。

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これを使ってみよう。

木工パテ。

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何故か正露丸の臭い…。

マジで正露丸の臭い…。

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ヘラで隙間を埋めるように塗るけど、
ちょっと盛るような感じで、厚めに塗った方がイイみたいです。

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で、乾いてからサンドペーパーをかけたら、

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いいカンジ。スベスベ。

全体的に接合部分に隙間ができてるから、全部を埋めていくよ。

サンドペーパーをかけて、隅々までキレイに拭きあげるよ。

手っ取り早く掃除機で吸ってから拭きあげたけど、
削った粉が粉々すぎて、掃除機の掃除が大変。(笑)


色を決めなきゃ



普段使うモノは古物としての価値よりも、
私の毎日を潤すモノとして使っています。

ところで、キャビネットの色ですが。

木目よりも白っぽい色がステンドグラスが栄えると思って、
BUNNINGSで塗料のサンプルカードをもらってきたけど、

どの白よ。

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あんまり白いのはね、
照明が当たると、かえって清潔感を失いかねないと思うので。

うぅ~ん。わたし的にはクリーム系の…。

うぅ…ん。

…。

えぇ…。

…。



これかな。

うん。これかな。

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ようこっぽい。

その名はCream Maiden

このサンプルカードを使ったアートが最近流行ってるみたいだけど、
そんな心の余裕は全くないので、メモ用紙として使わせてもらうよ(笑)


色が決まったのでBUNNINGSへ行ってきたよ。

塗料のカウンターでサンプルカードを見せてお願いすると、
白いペンキにこの色を混ぜて、
Cream Maidenのペンキを作ってもらえたよ。

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だけどまず右側の缶の下地を塗るよ。


キャビネットの中も塗るつもりだから、
目立たない所で練習しながら塗っていくよ。
薄く塗っていこう。

今日はここまでだな。


いよいよ色を塗っていくよ。

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木の枝は庭で拾ったモノで。

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使う前に缶の中の塗料をかき混ぜるのに使ってるよ。


使う前に良くかき混ぜてから、トマト缶に適量移して、
水で2~2.5倍に薄めて使っています。

水で薄めて、更に薄く塗り重ねて行くのがベターだと思うよ。
たまには石橋を叩こうぜ。

塗る時はもちろん、
塗りやすいように棚を動かしながら塗っていくよ。


一度目に塗った時に、下塗りしといてよかった感イッパイ。

下塗りは重要なようです。

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下塗りで木の色を消して真っ白にしておくと、

一度塗りの時から発色がいいみたいです。


一度塗ってから、乾いたら軽くサンドペーパーをかけるよ。

前より目の細かいこれを使ってみるよ。

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で、また塗る。乾かす。サンドペーパー。

これを3~4回はやってるな。
だけどやすりをかけて拭きあげる度に艶っぽくなっていくよ。
ザラザラ感も無し。

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気が遠くなりそうだけど、
できるだけ良いモノに仕上げたいからね。


サンドペーパーの工程は、かなり重要なようです。

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修復中のキャビネットには、引き出しが2つあって、
内側にシートが張ってあるので、これも張り替えよう。
探したけど、あまり選択の余地はなかったので、

黒。

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ここは鉄板を使ってある小部屋です。
鉄板を外す事も考えましたが、鉄用の塗料で塗ってしまおう。

ここで白なんか選んじゃうと、
何だか変な風になってしまいそうなので、

ここだけは黒にしよう。

まず、サビ止めスプレーをかけてから、塗装したよ。

ツヤありスプレータイプを使うよ。

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青色の部分は、マスキングテープです。
ペンキが付かないように、更に新聞紙で周りを保護するよ。

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できた。

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引っ越しや荷物を送ったりする時に、
物をプチプチで包んでから、セロハンテープの代わりに
このマスキングテープで留めておくと、梱包を解くときに開けやすいよ。
幅広を使った方が良いと思うよ。ようこ的考察だけど。(笑)

カップを掛けて収納できるように天井にフックを付けるよ。
使いやすいようにたくさん付けよう。
白いフックを選んだよ。全部で35個。

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電動ドリルで穴を作ってから手で取り付けるよ。

やることイッパイ…。



実はステンドグラスの状態が心配で、
修理にだしていたのだけど、やっと戻ってきました。

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このキャビネットは1930~40年代のモノと思われる品で、
このテのキャビネットの流通価格にしてはかなりの破格値で購入。

全体の状態は良好でしたが、
ガラスのつなぎ目が所々ブカブカしたカンジ。
その手の修理専門の方に見て頂いたら、

つなぎ目の修理が必要で、かなりもったいないけれども、
現在では使えないガラス素材を使ってある部分を、似た色のガラスに替えるか、
同じモノが手に入るのを待つかの選択。

いつ手に入るか分からない物を待ってても仕方ないし、
自分で使う用だからね、色が付いている部分だけ、
似た色のガラスに取り換えてもらいました。

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縁にマスキングテープを貼って、

枠の塗装を剥がして、

サンドペーパーをかけて、

下地を塗って、色を塗るよ。

やっと先が見えてきた。

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