前略、豪州より

お待ちいたしておりました。 ゆっくりしてってね。

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テナントクリークから北に24km、

3WAY。

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その名の通り、3差路です。
このままスチュアートハイウェイを真っ直ぐ行けばダーウィンまで行けます。

右折してバークリーハイウェイを使えば、クイーンズランド州へ行けます。

私はクイーンズランド州のブリスベンにお引越しなので、ここで右折します。

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さよならスチュアートハイウェイ。


そしてここから450km。 人口310人、Camooweral


この柵が州境になります。

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さよならノーザンテリトリー州。

NT州の最高速度は130㌔ですが、
ここからはQLD州なので110㌔になります。


そして時差があるので、時計の針を30分進めます。

こんにちはQLD州。
どうぞよろしく。

ブリスベンまで1992kmだ。


アリススプリングスから506km、人口3,062人、 

Tennant Creek。

とりあえずお腹がぺこぺこだったので、
ガソリンスタンドの中にあるレッドルースターに行ってみたら、
床のプリントが古い新聞で、

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よく見るとテナントクリークの記事も結構あって、
床を見つめながらのハンバーガー完食です。


テナントクリークは以前、
デビルスマーブルへ行った時に結構見るとこ見たって感じで、
しかも翌朝には出発なので、
前回行けなかったビジターセンターへ行ってみました。

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バッテリーヒルにあるビジターセンターの裏にはマイニングセンターがあって、
古い鉱山の建物や機械を見学することができます。

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そのマイニングセンターにある建物で
鉱物のコレクションを見る事ができるという情報を得たので、行ってみましたが、

やられたね。

実は全く期待していなかったのです。

人口3,000人の町の鉱物コレクションなんて、
きっとこじつけ的観光名所に違いないと思っていたのです。

がしかし、

ここの鉱物コレクション、凄すぎ。
正直、今までで1番かも。

ここはもう、鉱物マニアのラビリンス。
ここに住みたい。

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そしておそらくアルコール問題を抱えていると思われる
この町のボトルショップのシャッターが開くのは夕方になってからで、

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この中にビールが並んだ冷蔵庫があって、
窓口に店員さんが座っているので、この窓口からの注文制となるようです。
もちろん隣のパブでは普通に飲めますが。

翌朝には24km北のThree Wayを右折して、
いよいよバークリーハイウェイを東に向かう事になるよ。


アリススプリングスから500km北のテナントクリークまで戻るよ。

アリススプリングスから北に30km、

スチュアートハイウェイと南回帰線が交差しているポイントがあります。

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もちろん東海岸と西海岸にもある筈です。
何がって事はないけど、何となく感動タイムです。

アリススプリングスから133km。人口30人。

Aileron。

エルロンはモーテルやキャンプ場がある、
ロードハウスで成り立っているっぽい小さな場所ですが、

これだけ大きい国だと、人は何かしら大きいモノを作りたくなるのかもしれない。
色んな場所で大きい何かに遭遇する機会が多い国ですが、
ここエルロンには


大きい人がいるよ。

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アリススプリングスから283km、

人口11人、Barrow creek。

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1932年開店のパブで、隣には電信局の中継地点があります。


このパブができるずっと以前の1874年、
アボリジニの集団がここに駐在している電信技士達を襲撃、

そして電信技士達の反撃、

結果、死者、怪我人多数の大惨事という、
いわゆる1800年代のオーストラリアのそっち系の歴史を持つバロークリークですが、

2001年、ブラッドリー ジョン マードックのピーター ファルコニオさん事件もあります。

この事件はダーウィン新聞で読んだ事がありますが、
ピーターさんの遺体は未だ発見されていません。
それがマードックの切り札なわけだ。


ここには、1874年の襲撃の際に亡くなった電信技士のお墓も残っています。
おそらくその時代と殆ど変らない景色だろうなっぽいバロークリークです。


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世界唯一の大陸縦断鉄道、「ガン」については、
たしか以前に書いたような気がしますが、
アリススプリングスには小規模ながらも、ガン鉄道博物館があります。

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1878年に建設が始まった縦断鉄道ですが、なかなかの困難をきわめ、

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大人の事情もあったりで、
アデレードとアリススプリングス間の運行が始まったのは、1928年の事。

それから更に北の終着駅、
ダーウィンまでの鉄道が完成したのは実に2003年の事でした。


現在はアデレード~ダーウィンの約3000kmを2泊三日、週二本の運行です。



そのガン鉄道博物館の隣にあるトラック博物館。

古いトラックから

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今、一押しの新車まで、

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気が済むまでトラックを見学できる博物館で、
まぁ、正直なところ、興味がない人は時間の使い方が分からない施設(笑)






スチームパンクなエミュー。欲しー。
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Elley creek

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泳げるらしいです。
いやいや、この色の水に入れますか。


アリススプリングスから西に110km、

Ochre pites

ここは凄いよ。
いいモノ見せてもらった感があるよ。

オークルピットは、地層が白、黄色、黄土色、
オレンジ、赤、茶色のグラデーションになっていて、
このマルチカラーな土は、アボリジニの日常生活で大活躍。

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例えば黄土色の土は、狩猟用の木製の武器をシロアリから守るために使われたり、
赤色はお守りとして、白色は軟膏にとか、
絵や儀式にも使われる土は、アボリジニ文化にとって重要な物のようです。


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そういう事なので、
間違ってもこの土に触ってはいけません。


アリススプリングスから135km西、

Ormiston gorge and pond

水の力でスベスベになった岩はホンと気持ちいいから、
ずっと座っていたくなりますが、
この崖の上の展望台までがんばって歩くのも悪くないです。

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こんなとこまで来ちゃってるわけだから、むしろ行くべきかも。

実はこのWest MacDonnell 国立公園には、
ブッシュウォーキングやトレッキングが大好きな方にぴったりの、
総距離223kmが12セクションに分かれた、

「Lalapinta トレイル」というトレッキングコースがあります。

こんなかんじで。

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キャンプ場も各場所にあるみたいですが、
アリススプリングスのホテルに滞在しながら車で移動して、
毎日1~2コースを歩くスタイルが人気のようです。
私もいつか挑戦するつもりです。

おススメの季節は6月~8月で、最悪なのは10月~2月です。
何があっても水だけは忘れるなよ。



西に向かうLarapinta Driveから、Namat Jira Driveに沿って

West MacDonnell 国立公園があります。


その公園の入り口にあるSimpson gap。

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約6000万年かけてRoe川の流れによってできた渓谷で、
岩肌にロックワラビーを見かけました。
そして
アリススプリングスで、最も私の心に残っている場所がここ、
アリススプリングスから約50km、

Standley chasm

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西マクドネル国立公園に隣接していますが、
アボリジニの土地なので、キオスクで入場料を払う必要があります。

ここは水の流れでできた渓谷ではなくて、
地殻変動によって裂けたって言うのが、想像しやすいのじゃないかと思います。

こういう場所って日本だと、間違いなく「パワースポット」なる場所になって、
間違いなく人が押し寄せる筈なんだけど、
ここはこんなにも凄い場所なのに、滅多に人に会わない(笑)



ところでこの「スタンドレー」は、アリススプリングス初の女性教師、
アイダ、スタンドレーさんに因んで付けられました。

という情報を読んだ時に、
バックトゥザフューチャーにでてくる、女性教師を思い出しましたよ。


アリススプリングスから南西に131km、

Hermannsburg

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ここは、人口600人ちょっとのアボリジニのコミュニティですが、
1877年、ドイツ、ルター派の宣教師によって開発され、
この辺りのアボリジニの人達は、彼らの影響を強く受ける事になります。

警察との対立や、揉め事の仲介してくれる宣教師によって、
彼らの生活はぐっと円滑になった筈です。

でも

1800年代後半に、中央オーストラリアのアボリジニの子供たちに教育を… 。

なんて言うと聞こえはいいけど、

自分達の思想や価値観、文化を教え込む訳だから、
手放しで喜べる話なのかどうかはちょっと疑問。


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そんなHermannsburg Historical precinctには、
南オーストラリア州のドイツ人牧師の影響を受けた、
ドイツ式石造建築の教会や学校、住宅が残っています。

その敷地の中にあるKata anga tea roomで

よそ者の私には全く興味なさそうだけど

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実は結構気にしてるっぽい猫にも出会える。

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Hermannsburgが生んだ、
オーストラリアを代表するアボリジニアーティスト。

アルバートナマジラさん。

彼は1902年にここヘルマンで産まれ育ちました。

彼の水彩画はダーウィン博物館でも見る事ができるよ。

ダーウィン博物館で彼の絵を見た時に、
どうしてアボリジニのヘルマンさんがあんな水彩画を描く事ができたのか
疑問だったけど、こういう事だったのね。


そしてこのコミュニティは、



驚きのソーラーパワー。

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すげぇ。。


次に行くよ。


Rossハイウェイを約75km、Trephina gorge。

トレフィナ渓谷国立公園です。

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いやぁ、この季節、ドライで最高です。

やっほー。 です。湿度も低くて気持ちいい。


渓谷だけど、今の季節、水は流れていません。
だけど、雨の季節にはきっと川の底だな。

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何かなってる…。

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ここから更に35km。

1898年に始まったこの辺りのかなりローカルな採鉱地も、
1913年にはゴールドラッシュによって、人口も増加。

という事で、かなり森の中に入り込んでいるにも拘らず、
警察署や郵便局などのお役所の跡が残っています。


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次は西へ行くよ。

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